避難訓練の手順!船橋市の防災屋うた防災株式会社
みなさん、こんにちは!
うた防災株式会社、消防設備士の高根沢です。
皆さんは避難訓練していますか??
小学校以来やってないという方も管理する立場になり困っているという方もこの記事を読んでいただき少しでもお役に立てれば幸いです。
【目次】
1.避難訓練の手順
2.避難訓練の種類
1.避難訓練の手順
避難訓練を行う手順をザックリですが記載していきます。
条件が当てはまる項目だけ対応してください。
①準備段階
※事前に消防署へ避難訓練の申請をしている全体のご説明です。
申請書は所轄消防署のHPでダウンロードできます。
周囲に建物や居住者がある場合は「○月○日の○時頃に避難訓練を行いますので非常ベルがなりますがご了承ください」と貼り紙や挨拶をしておくのが大切です。
消防署にも避難訓練を行うと連絡を入れる必要があります。
②セコム・ALSOK等の警備会社に避難訓練を行う旨を伝えておきます。
「今から〇時くらいまで避難訓練を行うので火災の信号が出ます」と伝えればすぐにわかっていただけます。
※警備会社と契約している物件のみ対応
この写真はセコム盤ですが、近くに電話番号が書いてあるので、避難訓練を行うと連絡を入れればOKです。
③受信機の操作
受信機の大きさによって操作する項目は異なります。
下の青いボタン系は念のため止めておいた方がいいですね。左から
消火栓・・・これを押さないで発信機を押すと消火栓が始動してしまいます。(結構ヤバいです)
火災信号・・・非常放送設備に連動して非常放送がなります。訓練の時はこのボタンは押さなくても大丈夫です。
防排煙連動・・・これは念のため押しておきましょう。訓練ではありえないですが、防火シャッター等と連動している煙感知器が反応したときに連動して防火シャッターが閉まるのを停止するボタンです。
移報・・・移報は警備会社に繋がるボタンです。事前に連絡を入れていれば訓練の時は気にしなくて良いボタンです。
いろいろとボタンはありますが、今回はこのくらいで。
④避難訓練の実施
やり方は様々です。また訓練をお願いする相手が消防士か防災屋でもやり方は変わってきます。
消防士の場合
・消火器の放射訓練
・火災事故の実例や講義
・近年の消防署の活動の内容
・出動の実態や件数
などなど、みなさんが知らない消防士の仕事とかも教えてくれたりします。消防士は国民のために命を懸けて守ってくれる本当に素晴らしい職業なのですよ。
うた防災㈱の場合
・非常放送設備を使った避難訓練
・消火栓ホースを使った放水
・避難器具(救助袋、緩降機)の使い方や実践
・非常電話を使った避難の仕方等
特におススメは非常放送設備を使った避難訓練ですね。
何故かというと使いこなせれば最も人の命を助けられる可能性が高くなる設備だからです。
それに日常的に使えるすごく便利な消防設備ですよ!
是非皆様に使いこなしていただきたい消防設備の1つです。
⑤避難訓練終了
終了後は警備会社へ訓練終了の旨を伝え、消防署に訓練結果を報告します。
2.避難訓練の種類
特定防火対象物と非特定防火対象物で実施しなければならない内容が若干変わります。
2つの防火対象物の違いはブログの一番下の「特定と非特定の違い」タブから確認してみてください。
訓練には3種類の項目があります。
消火訓練・・・消火器や屋内消火栓を使用した 初期消火の訓練
避難訓練・・・建物内に発災を知らせ、避難、誘導 及び避難器具の訓練
消火訓練と避難訓練➡特定防火対象物は年に2回の実施
➡非特定防火対象物は消防計画に定めた回数
通報訓練・・・発災の確認後、建物内に周知し 消防機関に通報する訓練
通報訓練はいずれの物件も消防計画に定めた回数になります。
消防計画に定めた回数とは・・・防火管理者がその建物で消防訓練は何回実施するべきか?を消防計画に記載して消防署に提出します。それが通れば記載の回数が定めた回数になります。だいたいのケースは1~2回で記載するケースが多いです。任意の回数という認識で問題はないでしょう。
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