【誘導灯/ワイヤレス火災報知器】グループホーム事業者様が知っておくべき消防設備工事の段取り
こんにちは。
うた防災株式会社の高根沢です。
最近弊社への問い合わせが増えているグループホーム事業
開所に向けての消防用設備の設置工事の大切な事を書いていこうと思います。
※誤解を生まないように今回は以下の条件に該当する施設を対象としたブログです。
1.戸建て住宅をグループホームにしようと思っている
2.設置する設備は消火器、誘導灯、特定小規模施設用火災報知器(ワイヤレス)
注意すべきこと3選
①工事完了までには最低1か月掛かる
②3階建ての戸建てを施設にするとかなりコストが掛かる
③”消防検査”までやってくれる業者を選ぶ
順を追って説明していきます。
①工事完了までには最低1か月掛かる
「施設に設備を取り付けるだけじゃないの?」
消防設備の工事は設置するまでと、設置した後がめちゃくちゃ時間が掛かります。
防災屋に依頼、見積を貰う
※ここから始まります。
↓
防災屋に正式に依頼
↓
防災屋が機材を発注する
※3営業日ほど掛かります。
↓
防災屋が書類作成、図面作成、消防署へ着工届や事前相談に行きます
※既に入っている日程の中行うため、3~7営業日掛かります。
↓
工事開始!
※1~2営業日
↓
設置届を消防署に提出して、消防検査の日程を決めます。
⚠ここが最も時間が掛かります。
なぜなら、検査に来る消防士の日程、防災屋の日程、施設の日程
このトライアングルが交わる日程を調整するため、最悪の場合1か月先になったりもします。
↓
消防検査が終了し無事、工事完了
このように、ものすごーーーく時間が掛かります。
別に工事に時間が掛かる訳ではないのです。
段取りに時間が掛かるのです。
②3階建ての戸建てを施設にするとかなりコストが掛かる
先ほどの順序を示した工程では1~2営業日で工事が終わると記載しました。
しかし、3階建てになると話は変わってきます。
3階建てだと、ワイヤレスの火災報知器が使えないのです。
そうなると有線の感知器工事になるので工事日数は約5営業日に加え
工事費も4倍くらい高くなります。
もし3階建てにこだわりが無ければ2階建てにしておくことをお勧めします。
③”消防検査”までやってくれる業者を選ぶ
時より、消防検査をやらないで工事だけやる業者がいるようです。
福祉業の事はよく存じ上げませんが、消防印のついた設置届が事業開始に
必要と聞いたことがあります。
消防検査をやって消防署から書類を受領しなければ、
工事をしても事業は始められません。
必ず、貰った見積もりに”消防検査費”もしくは”設置届、着工届、書類作成費”
これらが入っているかを確認しましょう。
良くわからなかったら「消防検査をやってください」と事前に確認をしておきましょう。
そうでないと、検査だけやってくれる防災屋を探すことになります。
検査だけやってくれる防災屋は居ません。
何故なら自分たちが設置していない設備の責任を負う事になるからです。
もしやってくれる業者が居たとしても、トンでも価格の見積もりが返ってきますので
事業を始められる方は気を付けてくださいね。