火災報知器用の受信機の使い方。ボタンの役割は?千葉県の防災設備屋
みなさん、こんにちは!
うた防災株式会社、消防設備士の高根沢です。
ある程度大きい建物にはタイトル画像のような受信機が設置してあると思います。
こういう設備のボタンってなかなか怖くて押せないですよね?今日はそれぞれのボタンの役割をご紹介していきます。
【目次】
・音を止める系
「この盤の音を止める」音響停止
館内(ベル)地区音響一時停止
この盤を監視状態に戻す(復旧ボタン)
・気を付けて欲しいボタン
地区音響一斉鳴動
消火栓遮断
・機械に連動しているボタン
移報停止ボタン
・元に戻すときの注意
スイッチ注意
交流電源
まとめ
覚えて欲しい3つの知識
音を止める系
1 「この盤の音を止める」音響停止・・・これは受信機本体の音を止めるボタンです。
受信機本体からも火災に反応すると音が鳴るように設定されています。
2 館内(ベル)地区音響一時停止・・・各階にある非常ベルの音を一括して止める事が出来ます。各地区の音➡地区音響という覚え方が一番シンプルだと思います。
これら二つは何らかの理由で火災報知器が誤発報してしまったときに押すべきボタンです。一時的に音は止められるので保守している防災屋が来るまでこのボタンを押して凌ぐのが良いです。
3 この盤を監視状態に戻す(復旧ボタン)・・・火災報知器が反応して元の状態に戻したいときにはこのボタンを押すと復旧します。しかし火災報知器本体が反応し続けていた場合はこのボタンだけでは戻りません。反応している感知器の場所を特定し取り外さない限り永遠に発報し続けてしまいます。
気を付けて欲しいボタン
この中で重要な2つをご紹介します。
地区音響一斉鳴動・・・押すだけで館内のベルが全て鳴ります(要注意)
消火栓遮断・・・消火栓ポンプがある施設のみ効力があるボタン これを押さないで発信機を押してしまうとポンプが回ってしまいます。避難訓練をするときに発信機を押す場合は必ず消火栓遮断を押しましょう。消火栓遮断に限らず「遮断」と書かれるボタンは押しておくのが無難です。
機械に連動しているボタン
移報停止・・・移報とは受信機から何かの機械へ送る信号の事
ここで言う何かとは、警備会社、非常放送設備、エレベーター、自動ドア、防火シャッター等が該当します。8割方アルソックやセコムなどの警備会社へ直接連絡の行く回線を指しています。
色んな行き先を兼ねているので移報は1.2、3、4と番号が多く振ってある事が多いです。
元に戻すときの注意
スイッチ注意・・・受信機の何かしらのボタンが押されている状態を指します。つまり通常の監視状態ではないということです。
スイッチ系を確認し何かが停止状態になっていないかを確認しましょう。
避難訓練や消防点検を終了するときはスイッチ注意が点滅していたらダメです。
最後は上の交流電源のみが点滅している状態でないといけません。
交流電源・・・プラスとマイナスの電源の事です。要は受信盤に正しく電流が流れているということです。
まとめ
最後はすっごくシンプルに纏めます。
音を止めるのは音響系!(主音響・地区音響)
警備会社や消火栓ポンプへのを遮断をするのは移報系!(移報停止)
通常の状態ではスイッチ注意は点滅していてはいけない!
今回はこの3つを覚えてもらえればOKです。
正直、受信機を触ったことが無い人には難しいと思います。基本的には保守している防災屋に任せるのがベターですが、緊急の時はこの3つを思い出して操作してみてください。
消防設備の知識を共有して皆様のお役に立つ事が出来れば幸いです。
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